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公演終了

ありがとうございました。

阿修羅

2022.4.16(土)・17(日) いかるがホール(大ホール)

最終公演無事幕を下させて頂きました。
長きにわたり応援して頂きました事、皆様に心より感謝申し上げます。
 人と人との心のつながり、またその時々の世情への不安・葛藤・警告、そして未来への希望を舞台に託して、大人から子供まで楽しめて元気が出る作品を目指して創り続けてきました。
また違った形で皆様にお会いできることになりましたらまたご報告します。
皆様の元にいつもいい風が届きますよう願っています。

スタジオ踊劇舎 主宰 伊藤佳子

制作: 吉川 由里子

作者より

「阿修羅」は鬼神と聞いて「なぜ鬼が神になって、仏像となり、拝まれるようになったんだろう」と子供の頃に不思議に思ったことを私の中で物語にしてみました。

テーマは『強い人とは』です。

私は常日頃、「強い人間」に憧れを持っています。単に力が強い、権力があるという強さではなく、辛く苦しい時、穏かな時そして何が起ころうとも心の中にある真の強さを持つ「強い人間」。

今作品で『守る者を持つ者が強くなる』という一つの答えを頂いた気がします。

作品名である「阿修羅」はインド古来の鬼霊・悪魔・音楽神・鳥獣神など異教の神を集め、仏法守護や諸仏供養の役目を与えられた八部衆の一つであり、インドラ神(帝釈天)と争う悪魔・鬼神とされていますが、仏教では釈迦の教えに触れた守護神と説かれています。奈良時代に建立された像は三面六臂(さんめんろっぴ)、上半身裸で、上帛(じょうはく)と天衣(てんね)をかけ、胸飾りと臂釧や腕釧をつけ、裳をまとい、板金剛をはいています。顔は三面で成り、それぞれの顔は「戦」「苦」「穏」を表情に現しています。奈良の興福寺の阿修羅像大好きです。大変お世話になりました。

あらすじ

物語は安倍晴明の時代より400年前、人間界で無敵になった阿修羅が、自分の事を怖がらない人間の雪子と出会い、天界に登った所からはじまります。

天界に登った阿修羅は、天界の神 帝釈天に勝つ事ができず、400年間戦い続けています。

呆れ果てた帝釈天は、もう一度人間界にもどって陰陽道のエキスパート、安倍晴明を倒してこいと命じます。さて阿修羅は帝釈天の命じるように晴明を倒すことができるのでしょうか…?

阿修羅象を見て、作り上げた痛快冒険ファンタジー。